挨拶・理念

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病院長挨拶:森 利光

 せたな町立国保病院に赴任して6年が経過しました。私たちのあるべき姿とはどんなものでしょうか。その為に戦っているでしょうか。
 地方自治体病院のしくみ、風土にも精通した今、6年間を振り返ります。もっと町民から信頼される病院になりたい。その為にはまず患者・家族にウソをついてはならない。もっと病院の質を高めたい。その為には標準化をはからなければならない。治療のみならず、医療安全、感染対策、患者サービスを含めバラつきをなくし外部評価に耐えうるレベルに高める。もっと経営を安定化させたい。その為にはそれぞれが経営意識をもつことだ。こんな目標を掲げて病院運営を行なってきました。職員の主体的行動や首長の支援を受けての6年間でした。うまくいった部分もありますが安定した経営から程遠い状況です。
 予想どおりとはいえ急激に進む人口減少の中「人のいないところに病院は不要」という公理が後ろから追いかけてきます。せたな町では人は減っても増えることはありません。しかし2040年までは85歳以上の人口は増え続けます。住みたいから住み続けるんだという高齢者を前に何をすべきでしょうか。
 電子カルテが導入されデータの集積が少し容易になりました。データに基づく病院経営を心がけます。なぜなら院長職が長期になるとワンマン化する傾向があるからです。
 次には、「医者がいなくとも動く病院」作りを目指します。もはや医者が病院の主役ではなく、職員それぞれが役割を果たすことで病院は稼働するのです。「お医者さんじゃないとダメなんです。」職員もそれを知っていながら都合よく医者を利用しています。コンプライアンス糞食らえと心の中で叫びます。
 最後には、この地域で仕事ができて良かったと思えるようになることです。住みたいから住んでいるんだという主体性を持ち、標準的な治療・ケアをしているんだという自信を持ち、みんな(多職種)で問題解決に向かっているんだという連帯感を持つ。そんな病院を目指します。

 夢ばかり見て現実を見ないのは狂気だ
 現実ばかり見て夢を見ないことも狂気だ
 しかし
 あらゆる狂気の中で最も憎むべき狂気は
 あるがままの現実に折り合いをつけて、
 あるべき姿のために戦わないことだ  (ラマンチャの男)

基本理念及び経営方針

せたな町立国保病院は、大成診療所、瀬棚診療所とともに地域の医療行政施策の一つとして設置されております。

北部檜山保健医療福祉圏における広域医療を担う中核病院として地域住民から信頼される良質な医療サービスを提供します。

患者様の意思を尊重し、病人を思いやる心を持ち、医療に携わる人間として使命感に燃え、その情熱を結集し、働きがいのあるより良い組織づくりを進めます。

地域住民と密接にかかわり生命と健康を守り、患者様に親しまれ、一次医療規模を基本とし、信頼される医療を提供します。

プロの医療人として日々研鑽に励み、人格と知識の向上に努めるとともに、職種を超えたチーム医療に徹します。