平成16年度ハンフオード市訪問団派遣事業報告書
B&G海洋センター体育館管理人 加 我 裕 美

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■1日目(11月30日)
 瀬棚出発〜新千歳空港〜成田国際空港へ。出国審査を済ませ夕方の便で日本を出発〜サンフランシスコ国際空港へ到着し、入国審査を受けアメリカへ入国(時差があるので現地は11月30日の昼間)。その後サンフランシスコ市内を見学。
 ゴールデンゲートプリッジ〜フイッシヤーマンズワーフで昼食。近くにアルカトラズ島(1963年まで監獄だった島)も見える。〜サンフランシスコ近代美術館〜ケープルカーに乗りチヤイナタウンヘ。夕食後、ユニオンスクエアのイルミネーションを少し見てホテルへ到着。長い1日が終了。



■2日目(12月1日)
 午前中、市内を見学。パシフィック・ベルパーク(サンフランシスコ・ジヤイアンツの本拠地)〜ツインピークス(標高274m、自然の展望台)〜サンフランシスコ市議会〜日本食レストランで昼食。午後からハンフォ一ドに向けバスでハイウェイ5号線を南下。ハンフォードに着くころには、辺りは暗くなっていました。
 シビックセンターでホストファミリーのダル親子と対面、少し緊張しながらも挨拶を済ませ荷物を置きに一旦家へ。その後ハンフオード東高校でのウェルカムパーテイーに参加。




■3日目(12月2日)
 姉妹都市交流懇談会に出席。懇談会終了後、ハンフオードの消防署長も来られていたので(6月に瀬棚を訪問されていたことを開いていたので)、私の兄が消防士ということなどを話すと、訪間予定には入っていなかったのですが消防署を見学させていただくことに。消防署には瀬棚消防署の制帽や「はっぴ」などが飾られていました。消防車に乗せていただき市内を少し回る。消防車には前方の信号機を操作する機械が備えられており、出動時、現場までスムーズに行く事が出来るそうです。帰り際、兄へと「CAPTAlN」と書かれたへルメットをいただいてしまい驚きました。(瀬棚に帰町後、兄と相談し消防暑に飾っていただくことになりました。)
 その後、懇談会出席者との昼食会に合流。食事後、公式訪間団を見送り、クラーク財団ルース&マーシャン・リー日本美術研究所を見学。この研究所は日本美術の特色をアメリカ国民に正しく理解・愛好されることに多大な貢献を果たしており、代表的な物として鎌倉時代の木造「大威徳明王像(だいいとくみょうおうぞう)」といった仏教彫刻や、日本の中世から近代にいたる貴重な優品が多数所蔵・展示されています。日本でも展覧会を行ったことがありますが、残念ながら北海道には来ていないそうです。次に綿花工場などを見学。
 ハンフォードはカリフォルニア州のセントラル・バレーと呼ばれる盆地地帯にあり、潅漑用水を利用した農業や果樹栽培が盛んなところで綿花もその1つです。夜は高校教員と成人訪問団、ホストファミリーとで夕食会。
■4日目(12月3日)
 施設見学。大規模経営の農場では敷地の広さや牛の多さに驚きました。
 夕方、ハンフォード西高校へ行くと瀬高生と地元の高校生がクリスマスツリーの飾り付けなどをしていました。
 お別れパ一テイ一が始まり高校生によるアトラクションなどを楽しみました。




■5日目(12月4日)
 ハンフォード最終日はホストファミリーとセコイア国立公園へ。ハンフォードから公園までは約2時間。シエラ・ネバダ山脈の南側に位置し、セコイア(スギ科の針葉樹)の巨木の群生地、アメリカ(アラスカを除く)最高峰のマウント・ホイットニー(標高4418m)があります。
 ハンフォードからハイウェイ198号線を通り、公園入口のゲートで入園料を払い先へ進む。公園内の道は舗装されていて車で行くことができ、トイレなどの施設も整っています。山沿いの道ではトンネルになった大きな岩や野生のシカを見ることができました。曲がりくねった山道を登って行くと前方にセコイアの森林が現れ、その中を進んで行くとジャイアント・フォレスト・ミュージアム(標高1954m地点)があり、その正面には「センチネル(番人)」と名付けられた巨木があります。標高が高いので地面に雪が積もっていました。
 少し歩いて周りの山々を一望できる岩まで行くと、目の前に広がる美しい景色に圧倒させられました。再び車に乗り進んで行くと、途中でコヨーテを発見。さらに先へ進むと「ジェネラル・シャーマン(シャーマン将軍の木)」(樹高83.8m、幹の周囲31.8m、推定樹齢2300〜2700年)と名付けられた、「現存する地上最大の生物」を見ることができました。帰り道、遠くの夕焼けを見ながら薄暗い道を下って行くと突然、車の前にトナカイが現れ驚き慌てて写真を撮ったのですが失敗してしまいました。
 ハンフォードに戻り住宅街のクリスマス・デコレーション(イルミネーション)を見て帰宅。ダル夫妻が瀬棚に訪問した時の写真やローレンの生まれた時の写真などを見て最後の夜を過ごしました。



6日目(12月5日)
 シビックセンターに集合しホストファミリーの方々に見送られながらハンフォードを出発。ロサンゼルスに到着しディズニーランド・リゾートへ。あいにくの雨でしたがアトラクションなどあまり並ばずに乗ることができました。
 その後ロサンゼルス市内のホテルに到着しアメリカ最終日を終了。

■7・8日目(12月6・7日)
 市内ホテル出発〜ロサンゼルス国際空港〜日付変更線通過〜成田国際空港〜新千歳空港・夕一ミナル内ホテル到着

■9日目(12月8日)
ホテルを出発し、バスの窓から見慣れた景色を見みながら北海道に帰ってきたことを実感。瀬棚に無事帰町。


 今回の訪問ではハンフォードの人々との交流や街の雰囲気に触れることができ、思いがけない日本美術との出会いや、アメリカのスケールの大きさ、自然の美しさなどにたくさん驚き感動しました。
ホームステイ先では、初め会話をするのになかなか英語が話せず不安になりましたが、ローレン(夫妻の娘)を中心にコミュニケーションをはかることができ、助かりました。
 彼女と一緒に遊んでいて、小さい子は日本もアメリカもあまり変わらないなと感じました。
 違う事といえば、自分専用の部屋とバスルームがあること(他の家庭は分かりませんが)、日本の一般家庭ではありえないことでしょう。
 ダル夫妻は2人とも高校の教師なので、瀬高生の対応やパーティーの準備などで忙しそうでしたが、色々と親切にしていただいて嬉しかったです。
行く前は初めての海外ということもあり、色々と不安でしたが、その心配も無用で、見学旅行で一緒に行った高校生よりも、成人訪問団のほうが楽しんでいたような気がします。
 このハンフォード市訪問に参加することができて本当に良かったと思います。これからも少しずつですが英語を勉強し、交流を続けていきたいと思っています。
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