「露国軍艦アレウト号乗組員遭難慰霊碑」に在札幌ロシア連邦総領事が献花【瀬棚区】

  • このページを印刷
 5月2日(月)ロシアのサプリン在札幌ロシア連邦総領事ら道内在住のロシア人6名の方々が、瀬棚区の「露国軍艦アレウト号乗組員遭難慰霊碑」において、1878年(明治11年)に瀬棚沖で起きた海難事故の犠牲者の慰霊式を行いました。

 1877年(明治10年)11月19日、ウラジオストックに向かって航行中のロシア軍艦アレウト号が瀬棚沖で座礁し、乗組員ら62人全員が地元の人たちによって救助されました。しかし、事故の翌年、迎えの軍艦が到着し、乗組員らがその軍艦へと移動中に短艇が転覆、12人が犠牲となり、うち8名が遺体で収容され故国をはるかに望む瀬棚区の三本杉の丘に埋葬されました。
 1972年(昭和47年)には犠牲者の冥福と国際親善、海難事故防止の願いを込めて、町民の寄付などにより慰霊碑が建立されており、この度、総領事ら6名は、高橋町長を訪問後、瀬棚区に建立されているロシアの軍艦アレウト号の乗組員ら海難犠牲者の慰霊碑に献花し、函館ハリストス正教会のニコライ・ドミートリエフ神父が鎮魂の祈りをささげました。またサプリン総領事から乗組員の救助や碑の建立に対し、ロシア太平洋艦隊から町に感謝状が贈られる予定であることが高橋町長に伝えられました。

 
▲「露国軍艦アレウト号乗組員遭難慰霊碑」


 
▲サプリン総領事らは高橋町長を訪問、記念の壺が贈られました。また、ロシア太平洋艦隊から町に感謝状が贈られる予定であることが伝えられました   


 
▲慰霊碑に献花が捧げられました                        ▲函館ハリストス正教会のニコライ・ドミートリエフ神父


 
▲祈りをささげるサプリン在札幌ロシア連邦総領事              ▲タチアナ・サプリナ総領事夫人


 
▲故国をはるかに望む瀬棚区三本杉にある慰霊碑の前から、瀬棚沖に向かい12名のご冥福を祈っておられました