小説「セタナ通信」の作者 野原由香利さんを紹介します

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 瀬棚区在住の文筆家 野原由香利さんがこの度自身初となる小説「セタナ通信」を講談社から出版しました。
 野原さんは、これまで酪農に関するノンフィクション作家として活躍。2004年、日本聞き書き学会の松浦武四郎賞を受賞しているほか、著書に「牛乳の未来」(講談社)、「草の牛乳」(農文協)などがあります。酪農家の生活や人生をもりこんだ小説を書いてみようと、知人の紹介で昨秋せたな町瀬棚区に移住、旧瀬棚町を舞台にした小説を書き始めました。
 主人公の山中琳子が、子供と二人で農家の空き家に住み、都会では経験することのないような試練等に遭遇し、その度に周囲の人に助けられながら成長していく姿が描かれています。実在の地名等を使ったり、実在の人物をモデルにしたり、実際に取材された風車の話があったりと、瀬棚を知っている人が読むと、これは小説?どこまで実話なの?と思う人がいるかもしれませんが、そういうところも楽しみながら読んでもらいたい一冊です。
 野原さんは、これからも酪農家の方々への取材、執筆活動などを続ける一方で、北海道の田舎を舞台に小説を書いていきたいと語ってくれました。ぜひ、「セタナ通信」の続編も読んでみたいですね。

▼「セタナ通信」を出版した野原さん


▼モデルになった農家の空家