赤ちゃんによくある身体のトラブルとお家でできる対処法などを簡単にまとめていますので、参考にしてください。
乳児湿疹
【原因】
食べこぼしやよだれ、汗、衣服などのちょっとした刺激によります。
【症状】
口のまわりやあご、頭、顔、おでこを中心に、赤いブツブツが出ます。症状は個人差が大きいため、乾燥してカサカサしたり、逆にジュクジュクしたり、時には出血したり、かゆみを伴うこともあります。
【対処】
基本は清潔&保湿になります。1日1回は石けんで洗い、よく流し、カサカサしている時には保湿剤を使用し皮膚の潤いを保ちます。授乳後や食後はぬるま湯で絞ったタオルで優しくふき取りましょう。赤ちゃんは汗をたくさんかくので、こまめにふくことも忘れずに。
【治療】
乳児湿疹が出るのは生後1~2か月がピークで、スキンケアを丁寧にしていれば3~4週間ぐらいで治ってきます。ただし、何度も繰り返す、かゆみが強い、症状が悪化したなどの場合は、市販の薬を使用する前に病院を受診しましょう。
乳児脂漏性湿疹
【原因】
おなかの中にいた時お母さんからもらっていたホルモンの影響で、皮脂の分泌が盛んなためにできやすいです。
【症状】
生後2週間くらいから、頭やまゆ毛、額にベタベタした白っぽいふけのようなもの(脂漏)がつきます。とくに、髪の毛の生え際や顔は症状がひどくなりやすく、固まってかさぶたのようになったり、炎症を起こして赤くジクジクすることもあります。
【対処】
乳児湿疹と同じく、シャンプーや石けんを泡立てて洗い、よく流します。かさぶたがひどい時は無理にはぎ取るのではなく、入浴30分前にオイルやワセリンを塗ってふやかすと、洗髪のときにかさぶたが取れやすくなります。
【治療】
かゆみがある時やかさぶたができている時は、病院の受診を考えてください。
オムツかぶれ
【原因】
うんちやおしっこによる刺激や長時間のオムツの着用後は、おしりをふく程度の刺激でも傷つくことがあります。
【症状】
初めは皮膚が赤くなる程度ですが、赤いブツブツができたり、皮膚がむけて赤くジュクジュクします。また、触ると痛いのでうんちやおしっこ、オムツ替えのとき機嫌が悪くなります。
【対処】
オムツ替えは普段よりこまめにしましょう。長時間うんちが皮膚についていたり、うんちをゴシゴシこするのは一番よくありません。ぬるま湯のシャワーなどで洗い流した後、しっかり保湿剤(白色ワセリン等)を塗ってうんちやおしっこの刺激から保護してあげましょう。
【治療】
こまめなスキンケアをしても良くならない、ただれてきた時は受診をして治療を受けた方が早く良くなります。
便秘
排便のリズムは個人差が大きいのですが、生後1か月を過ぎると便の回数が減ってきます。便が2~3日でないと心配になりますが、まとめてたくさんやわらかい便が出て、体重も順調に増えているなら、便秘ではないので心配いりません。ただ、便がコロコロしていて出すときに痛がったり、機嫌がひどく悪い時などは、便秘対策をしてあげましょう。
【対処】
①赤ちゃんのお腹が少しへこむぐらいに軽く押しながら、やさしく「の」の字マッサージをしてあげてください。
②水分や食物繊維の多い食事を与えましょう。乳児期なら水分を多めに、離乳食が始まっている場合は、果物や野菜など食物繊維の多い食材を使ったメニューを試してみましょう。
③綿棒浣腸で刺激してあげましょう。綿棒にベビーオイルやオリーブオイルをつけ、肛門から2cmくらい中にいれたら、軽くゆっくりと回して肛門をくすぐってみましょう。
急いで病院受診が必要なことはほとんどありませんが、赤ちゃんが苦しそうな時は受診しましょう。
下痢
赤ちゃんは食べ過ぎたり、初めて食べたものがあったりなど、ちょっとしたことで下痢をすることがあります。機嫌良く、水分がとれているようならば、さほど心配いりません。
【対処】
①食事、数位分補給については、脱水に注意して、授乳・水分補給はこまめに少しずつ飲ませましょう。
②離乳食はおかゆや野菜スープなど、消化のよいものを与えましょう。柑橘類の果汁は腸を刺激しやすいので避けましょう。
下痢の時はおむつかぶれを起こしやすいので、こまめにおむつを交換しましょう。
市販のおしり拭きは刺激になることがあるので、シャワーや、ぬるま湯を含ませてしぼった脱脂綿などで、やさしくおしりの汚れを落としてあげましょう。
高熱や嘔吐など、他の症状があったり、便の色やにおい、便の状態が明らかに普段と違うときには、小児科を受診して下さい。
嘔吐
赤ちゃんはちょっとした刺激でよく吐きます。吐いてしまっても、そのあとケロッとしていて、水分がとれていれば、ほとんど心配ありません。
しかし、機嫌が悪い、発熱、下痢などの症状もあり、水分がとれていない、苦しそうというときには、必ず小児科を受診してください。
【対処】
①口の中に残っているものがあれば、においで吐き気が誘発されたり、気道に入って窒息する恐れがあるので、そっと取り除いてあげましょう。
②のどが詰まらないように、寝かせるときは顔を横向きに寝かせましょう。
③水分は様子を見ながら、少量ずつこまめに与えましょう。
④離乳食は食べられそうな場合は、かたさや形状、食材を1段階以上前に戻して、消化のいいものを少しずつ食べさせてあげましょう。
他にも、赤ちゃんのことで心配なことがありましたら、お気軽に保健師までご連絡ください。
お問い合わせ先
せたな町保健福祉課保健推進係(保健師) 北檜山区:☎0137-84-5984
瀬棚区:☎0137-87-3311
大成区:☎01398-4-5511