ハンフォード市交流訪問を終えて
瀬棚中学校教諭(英語)  若 山 のりこ

熊野 望へ 大根田 登へ 


 ハンフォード市交流訪問は、私にとって、英語教師として、外国の異文化や生活感を学ぶことができ、また子どもたちに外国での生の体験を話すことができる絶好な経験となりました。
 準備の段階からとても楽しみで、「以前に瀬棚町に来た訪問団に会うことができる!」「少しでも多く異文化のことを学びたい!」という気持ちで満ちあふれていました。

 通訳として行った私ですが、自分の英語に不安を抱えながらの訪問でした。「通訳として行ったのだから間違うことはできない」「仕事を全うしなければならない」と肩肘を張っていましたが、ウエルカムパーティーで瀬棚商業高校の生徒さんが、一生懸命堂々と英語で発表している姿を見て、自分の考えが浅はかだったことに気付きました。
 自分の英語力を恥ずかしがり、消極的になっていた自分こそが本当に恥ずかしく、「持っている力で精一杯伝える」という気持ちが大切であり、自分のためになるとも感じました。

 ハンフォードでは、1分1秒も無駄にしたくないという思いで滞在していたと思います。
 私たち瀬棚町訪問団を盛大に歓迎していただき、ハンフォードの皆さんがとても親切で暖かく、私たちは心からハンフォードを満喫したと思います。
 これも瀬棚町とハンフォードの繋がりが深いものだからこそだと感じました。
ハンフォードに行く前には、学校の子どもたちから「先生!○○によろしく言っといて!」「○○元気かな?」瀬棚町の方々からも「○○さんによろしくお伝え下さい」など、たくさんのメッセージを持ってハンフォードに行きました。
 
 また、ハンフォードから出る時も、ハンフォードの方々から瀬棚町の皆さんへと、同じようなメッセージを預かってきました。
 瀬棚町とハンフォードの交流はただその場で終わってしまうものではなく、長い年月をかけ大切にその友好が継続されています。
その交流に私も参加させて頂くことができ、大変嬉しく思っています。

 互いの町が大切にしてきたこの国際交流は、互いの町にとって大きな財産だと私は感じています。それは訪問での会議の中でも感じました。
 合併後のせたな町とも交流が長く続いていってほしいと、私自身心から願っています。
 ホームステイ先の家族が本当の家族のように私に接してくれたこと、クリスマスイルミネーションがとてもきれいだったこと、小学校で日本の学校や文化の話をしたときに、食い付くように聞いてくれ、たくさんの質問をしてくれたこと(特に携帯電話の話は大盛り上がりでした)、あれだけ渡米を不安に感じていたKさんが、笑顔でハンフォードの滞在を楽しんでいたこと(あの豹変ぶり!)、消防車に乗せてもらったこと、訪問団の方たちとお揃いのミッキーの帽子を被ってディズニーランドを徘徊したこと、3キロ太って帰ってきたこと、目をつり上げながら飛行機の中でも会議用通訳の勉強をしたこと、貴重で大切な思い出がいっぱいです。
 



私自身、この国際交流に携わった一人として、これからも3町を含めたせたな町の子どもたちとハンフォードの子どもたちとの架け橋のような存在になれるよう、努めて行きたいと考えます。
 周りの青年部の皆さん、瀬棚商業高校の皆さん、そしてハンフォードの皆さんには何度も励まされ、助けて頂きました。また日本で支えて頂きました瀬棚町と瀬棚町姉妹都市委員会、瀬棚中学校の教職員の皆さんに心から感謝致します。ありがとうございました。

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