“ひまわりのかっちゃん”出版記念35年ぶりの北檜山

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3月19日(月)、「ひまわりのかっちゃん」の著者“西川つかさ”さんが来町されました。

●プロフィール
1958年、渡島管内旧尾札部村(現函館市)生まれ。大学中退後、アメリカをはじめアジア各国を放浪。23歳のとき「まんが日本昔ばなし」で作家デビュー。現在は、おかあさんといっしょなど人気番組の放送作家として幅広く活躍中。



 西川さんは、小学校4年生まで旧大成町、小学校5年生から中学校2年生の秋まで旧北檜山町で過ごし、その当時の様子を自叙伝として出版したのがこの「ひまわりのかっちゃん」。大成町にいた頃は、勉強嫌いだった西川さん(かっちゃん)は、楽器を鳴らしたり絵を描いている特殊学級の「ひまわり」の方が楽しそうに見え、給食以外の時間はそこで過ごした。父の転勤で北檜山小学校に転校して、運命の出会いを果たす。小学校5年生から森田勉先生と過ごした2年間でかっちゃんは劇的な成長をとげ、勉強もスポーツも学年で1番の生徒になって卒業する物語。

 この本の出版のきっかけは、教育改革やいじめ問題などの時代背景からではなく、出版社の方との「どんな子どもだったのか?」などの会話の中で決まったという。「これは職業としての1冊ではない。物書きとなったからには、この1冊だけは書いておこうと思っていた。作家になって25年、来年50歳を迎える今だからこそ書けた1冊。」気負い、狙いはなく、あえてメッセージを前面に出した作品ではなく、純粋なありのままのそのままの作品とした。

 35年ぶりに北檜山に来て「北檜山町には良い思い出しかない。不思議な感じ。もしあの時、森田先生に会っていなかったらと思うとぞっとする」と語る。



 西川さんは3月20日(火)、北檜山小学校卒業式に参列され、「当時は小学校中学校は隣り合わせ、でも卒業式では、みんな泣いていた。小学校生活の密度が濃かった」と当時を振り返り、子ども達には、「何をやっても大丈夫だから」やりたいことを見つけて欲しいと語る。



 「40代までは自分に何ができるかを頑張る。50代になったらできることしかしない。そういう生き方をしたい。これからは自分にしかかけないものを書いていけたら幸せ。そのことをこの本に教えてもらった気がする。」続編については未定だそうですが、この本の反響によるとのこと。地元の星として、ますますのご活躍をみんなで応援しています。

■テレビ出演情報
3月22日(木)、UHB北海道文化放送の「のりゆきのトークDE北海道」に西川さんが出演されます。
約1時間の特集が組まれるそうですので、お見逃しなく!

【のりゆきのトークDE北海道】
放送日時;3月22日(木) 午前9時55分~午前11時25分

◎詳しくはコチラをご覧ください
「のりゆきのトークDE北海道」公式サイト