成人派遣事業に参加して
瀬棚町議会議員  大根田 登

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 私にとって初めての海外旅行、アメリカそしてハンフォードでのホームステイ体験、交流は瀬棚を出発する前の不安感など、どこへ行ったのか?という日々、毎日が新鮮、感動した日程でした。
 サンフランシスコ、ロサンゼルスという大都市は別にして、ハンフォード市は農業地帯ということもあり、仕事柄か、職業が農業の私にとって興味もあり、非常に勉強になりました。
 どこまでも続く広大な土地、案内していただいた酪農家は兄弟で何千頭もの乳牛を飼育しており、巨大な乳牛生産工場のような施設でした。
また、綿花や小麦、コーンなどを生産している農場では、約3,000エーカー(約1,214ha)もの土地を所有しており、瀬棚町の農地面積より広い畑を耕作していました。

  トラクターだけでも見上げるような大きな450馬力から100馬力クラスまで20台以上を所有しており、労働力は賃金の安いメキシコ人を雇用しているとのことでした。
 ホームステイ先のフクダさんのご厚意により、セスナ機で上空から見学させていただき、7月から雨が降らないのになぜ畑で作物や果樹が育つのか理解する事ができました。
上空から見ると、広大な土地の中を、はるかにかすむ数百kmも離れた山脈の雪解け水を、川のような巨大な水路で導き、スプリンクラーでの散水や畑にかけ流すことに利用していました。
 雨が少なく湿度の低い土地は、病害虫の発生も少なく、農業に適した環境であり、昔は不毛の地であったであろう大地を開拓したアメリカ農業の強大さを感じずにはいられませんでした。
 



 今回のハンフォード訪問では、私たちを受け入れ、家族同様にお世話くださった姉妹都市委員会やホームステイ先、そしてハンフォード市民の皆様にお礼申し上げます。
 特に、フクダさん一家にはホームステイ先として、自分の家にいるときよりもリラックスさせていただきましたし、今回の姉妹都市交流では、サンフランシスコ空港での出迎えからハンフォード市での交流はもちろんのこと、アメリカ最後のディズニーランドまで全日程の中心的役割を担っており、ただただ感謝するのみです。
 過去3回にわたりフクダさん一家をホストファミリーとして受け入れましたが、何倍ものご厚意を受けました。
 


 姉妹都市交流推進協議会の成人派遣事業として参加させていただきましたが、この交流を今後とも進める上からも、多くの人に参加いただき、協議会の拡大をなるべく行政に頼らない本当の民間交流として発展して行くことを願っています。
 成人訪問団として30歳も年下の青年の方々や瀬棚商業高等学校の見学旅行生との一緒の旅は、初冬とはいえ日中は半袖でもよい日差しの中や、夜はクリスマスに向けたツリーやイルミネーションの輝く中で、自分自身も青春時代にタイムスリップしたような、得るものの多い2004姉妹都市ハンフォード市訪問でした。
 お世話になった同行した皆さんや教育委員会、関係者の皆様方に心より感謝申し上げ、報告といたします。

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